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2012年4月21日 (土曜日)

銀幕の灯 消さない オホーツク唯一のミニ映画館「シアターボイス」代表 伊藤文一さん(59)=北見市(2011.4.8北海道新聞朝刊)

 JR北見駅前の商業施設「まちきた大通ビル・パラボ」のミニ映画館「シアターボイス」が移転か閉館かの選択を迫られている。

 「北見市庁舎のパラボ移転に伴い、商業施設は地下1階〜地上3階に集約される予定です。6階にある映画館を別の階に移すには、客席や音響施設などを新設する必要があります。資金もなく、別階に移転は難しい。一方で市内で映画を定期的に上映できる場所、施設もなかなかない。なんとか移転先を見つけたいのですが」

 同映画館は、旧東急百貨店にあった「ホール109」を利用。同店営業部長だった伊藤さんがNPO法人を設立し、2006年3月に開館させた。

 「映画好きだったこともありますが、百貨店の集客策の一環として、NPOや映画館運営に携わりました。07年に北見の東急が閉店になり、一度札幌に異動となりましたが、配給会社との交渉など映画館とのかかわりを持ち続けました。街に映画館がないのはもったいないと思うようになったんです」

 NPOは解散し、現在、伊藤さんと映写技師のほか、ボランティア数人による運営。割引など特典のある会員は北見や釧路など600人を超える。

 「作品は、個々の配給会社と交渉しています。自分が面白そうだなと思った作品や基本的にシネコンでは上映しないような作品を選んでいます。これまでの上映作品では邦画のほうがお客さんの入りは多いですね。ミニシアターの役割だと思いますが、見る人の選択肢が広がるような作品も上映していきたい」

 来年春までは今の場所で営業できる見込みだが、その後は白紙状態。移転する場所が見つかっても資金面の課題が残る。

 「今あるフィルム映写機は老朽化しており、デジタル設備をそろえるにも1500万円以上かかる。移転へのハードルはとても高いですが、北見のミニシアターの灯を消したくない。受付にいると、お客さんからも続けてほしいと言われます。会員さんや映画愛好家の協力を得ながら、何とか存続の道を模索したいですね」

 [ 追 記 ]

 北見市の市庁舎移転計画では、パラボの6階はすべて市役所・議場スペースとなる。さまざまな都合があるのだろうが、同じフロアに映画館が併設される市役所って意外と斬新ではないか。役場と棟続きで町民ホールが併設されるケースはよくある。映画館も文化施設と考えれば悪くない気もするのだが。
 文・久才秀樹
写真・中本翔
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 いとう・ふみかず
 オホーツク管内遠軽町出身。中央大卒業後、75年、東急百貨店に入社。82年にきたみ東急百貨店に異動。2年前に同社を退職。09年12月のNPO法人解散後、個人でシアターボイスを運営する。

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