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2012年3月の記事

2012年3月 6日 (火曜日)

ミニ映画館の灯 消さない 北見のシアターボイス 運営・伊藤さん、存続模索(2012.2.23北海道新聞朝刊)

 1年は維持 愛好家応援

 北見のまちきた大通りビル・パラボ6階にあるミニ映画館「シアターボイス」が、移転か閉館かの選択に迫られている。同館を運営する伊藤文一さん(59)は「見る人の選択肢を広げるためにも、どんな形でもミニシアターを残したい」と管内唯一のミニ映画館存続を模索している。
 パラボは、北見市の市庁舎移転計画に伴い、商業施設が地下1階から地上3階までに集約される予定になっている。ただ、6階にある映画館を別の階に移すには、映写機は移動できても、客席やスクリーン、音響施設などは新設が必要。パラボを運営する「まちきた北見」は「新たな設備を設けるのは難しい」といい、パラボ内での存続は厳しいのが現状だ。
 一方、同ビル以外への移転にも資金不足という難問を抱える。同映画館は2009年にNPO法人が解散し、現在は伊藤さんが個人的に経営。パラボの格安な賃料でも、入場料収入で何とかやりくりしているのが実情だ。市内に上映設備の整った施設は少ない上、今あるフィルム映写機も老朽化。デジタル設備を一式そろえるには1500万円以上かかるという。
 まちきた北見は「(市庁舎移転の)基本計画、実施設計がこれからなので、移転時期も未定だが、来年度末までは今の場所で営業してもらえると思う」と話している。
 また、映画愛好家からも存続を願う声が多く、北見の自主上映団体「懐かしの名画を観る会」前代表の吉田信司さん(52)は「特にシニア世代は、映画をみんなで見て感動を分かち合うという人が多い。幅広い作品を楽しめるミニ映画館は残してほしいし、協力していきたい」としている。(久才秀樹)
《写真:存続に揺れる北見市内唯一のミニ映画館「シアターボイス」》

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